大切なものを保護してくれる金庫
私の大切なものを保護してくれる、もしく盗難や火災などから守ってくれるものと言えば「金庫」です。
一般的に金庫と言えば1つのものしかないイメージですが、実際には2種類のものが存在することを皆さんはご存知でしたか。
1つは耐火金庫(たいかきんこ)になります。
耐火金庫というのは火災から大事な書類などが燃えてしまわないようにするために作られた金庫です。
材質は主にコンクリートです。
このコンクリートには水分が含まれており火災が起こった場合水分が蒸発し金庫内部の温度を下げてくれます。
しかし金庫は使い続けていればいるほど少しずつこの水分が自然と蒸発します。
そのため耐火金庫の耐用年数は20年程度となっています。
優れているように思われる耐火金庫ですが、デメリットも存在します。
水分で金庫内部の温度は下げてくれると書きましたが、それでも火災では温度は高くなりがちですので書類が燃えてしまうことは防げますがDVDやUSBメモリなどに保存されたデータは熱の影響で消えてしまう恐れもあります。
これらのDVDやUSBメモリなどに保存したデータも守ってくれる金庫がメディア対応金庫、もしくはデータメディア対応耐火金庫になります。
ちなみに耐火金庫は日本工業規格に基いた耐火試験の基準を元に作られています。
2つ目は防盗金庫(ぼうとうきんこ)です。
防盗金庫は文字から推測すれば何のことか予想がつきますが、盗難防止を目的に作られた金庫になります。
先ほどの耐火金庫とは違い金庫自体がとても重くドリルやハンマーを使ってもなかなか開錠させることはできません。
この防盗金庫は日セフ連(日本セーフ・ファニチュア共同組合連合会)と呼ばれる金庫業界の団体がドリルなどの破壊を想定して防盗試験を行います。
このように金庫には今まで1つのものしかないと思われていたのが2種類あることを知り驚きなわけですが、さらにロック方式も1つだけではなく様々なものがあります。